「体力にハンディーキャップがある人の豊かな働き方」


取材先:NPO法人支えあう会「α」 
メンバー:北林峰明・山田和香・若林恵梨・山瀬久美子・伊藤柚貴


私たちは今回、NPO法人支えあう会「α」に取材に行ってきました!!!

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   NPO法人支えあう会「α」とは・・・??
“がん”体験者を中心に家族・医療関係者・がんに関心を持つ人たちが参加するがんの患者会です。
病気を抱えながら生きていくことの難しさや、それを支えることの困難さを共有しあいながらも、各人が「自分らしく納得して最後まで生ききる」ことをめざし、仲間同士で支えあう活動をしています。




運営スタッフは全部で4人!そのうちの3人が、がんの経験者です。


キャリア教育




NPO法人支えあう会「α」の主な活動

 ・親睦・交流事業
お花見や親睦旅行など、季節の行事を通して患者さんやご家族が交流する場を提供しるそうです。

 ・相談支援事業
第1・第3水曜日に行われている「α」サロンでは、お互いの病気や後遺症、普段の生活についてなど、がんの患者さんやご家族が集まり語り合ったり、個別のがん相談にも対応しています。他にも、県内の病院などに出向き出張がんサロンも開いているそうです。

 ・イベント事業
毎年、がんに関する連続講座「がんについて学ぼう!話そう!」を開催しています。この講座は、30人くらいの学習塾くらいの規模でじっくりとがんについて学んだり、ディスカッションをしているそうです。他にも、2008年より開催されている千葉県がん患者大集合やリレーフォーライフin千葉にも毎年参加しているということです。

 ・「リレーフォーライフin千葉」の様子

 ・アメリカ発祥の活動で日本では2006年から行われています。がん患者、その家族、支援者が地域社会とともに戦うための絆をはぐぐむためのチャリティーイベントです。24時間チームで思いをつなぎながら共に歩き、語らうことで、生きる勇気と希望を生み出したいという想いが込められているそうです。

 ・24時間というのは、「がんは24時間眠らない」という意味が込められているそうです。

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 ・NPO法人支えあう会「α」では、他にも年4回発行される会報で正確な医療情報の提供や、さまざまな活動で、がんの患者さんやご家族を支援しています。




 インタビュー

①NPO法人支えあう会「α」さんがサロンで大切にしていることは何ですか?

→ガンにならなければ出会うことがなかった人たちとの交流の場を提供することで、がんについて安心して話すことができたり、辛さや不安を分かち合い「泣いてもかまわない場」でありたいと考えています。



②がんについて生活習慣病が原因ととらえている人もいますが、それについてどう考えていますか?

→生活習慣が影響するがんもいくつかありますが、多くのがんははっきりとした原因はわかっていません。簡単に生活習慣病とは言えないのです。がんになった人が悪いという誤ったイメージで傷ついてしまうこともあります。
また、がんになったことによって仕事を辞めたり働き方を変えなければならなくなる人も多くいます。がん患者さんの就労の問題への取り組みはまた始まったばかりです。

③がんが治ったら普通に働けますか?

→がんという病気は治療が終わっても、再発という不安を完全に取り除くことができません。しかし、治療が終われば、多くの方が普通に働くことができます。




 最後に・・

 NPO法人支えあう会「α」の方々が中学生たちに伝えたいこと。
現在、日本人の2人に1人が、一生のうちにがんになるといわれています。がんは特別な病気ではありません。誰もががんになる可能性を持っているのです。子どもの時にがんを経験する人もいます。小児がんの7~8割は治るといわれています。しかし、長期にわたる入院生活はいろいろな面で学校生活に影響を与えることもあります。
がんという病気を正しく理解してください。そして、もし、あなたのまわりにがんと闘っている人がいたら、あなたにできる形で応援してください。




インタビューを終えて

 私たちは今まで、ガンというと生活習慣病の一部という考え方しかなく、それ以上のことは何も考えずに ガンという病気と向き合ってきました。しかし、今回支えあう会「α」さんから、ガンについての正しい知識を知ることの大切さやガンなどの病気を抱えながら生活をしている方々の体験談を聞かせていただき、今後教員を目指す私たちにとって、ガンなどの病気に対して、児童生徒が偏見や差別をしないような教育環境づくり、サポート環境の充実を考えていく必要があるのだと感じました。