【テーマ】家族の世話をしながら働きやすい職場(A班)
【取材先】株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント 渉外部
      加藤 優さん
【メンバー】青山由佳 小林貴治 斉藤詢子 中村雅代 郷優里 高橋怜美


現在、夫婦共働きが珍しくない時代となってきており、子育てと仕事の両立を意識する傾向が強くなってきています。こうした傾向から、さまざまな企業側がその両立を重視した制度や環境の整備を行っています。 
私たちは、子育てをしながら働きやすい職場について調べ、ワークライフバランスの推進を行っている、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)という企業に取材に行ってきました。

まず、SCEがどのような企業なのかご紹介します
1374912758215●企業の理念
世界でいちばん面白いエンタテインメントを創る。
ゲームだけにとらわれず、他のエンタテインメントともクロスオーバーして、新たなエンターテインメントを提供していく。
●企業の事業内容
PlayStation®3、PlayStation®VitaおよびPSP®(PlayStation®Portable)関連ハードウェアおよびソフトウェアの企画・開発・製造・販売。会社訪問の受け入れや、子ども達へゲームを通したキャリア教育を行うなどの社会貢献活動も行っている。
●従業員数
約1400名(2013年4月1日現在)

今回は、こちらの企業の渉外部で働いていらっしゃる加藤優さんにお話をお伺いしました。
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Q1.ワークライフバランスなどに関連する、主な両立支援制度を教えてください。

子どもが1歳になる翌年度の4月15日までまたは1歳2か月に達する日の月末までの最大2年間、育児休暇を取ることができます。また、育児休職期間中は月額5万円の育児支援金が支給されます。さらに、子どもが小学3年生になるまでの間で3年間は育児短時間勤務という、9:30~16:30という子育てをする母親のための制度もあり、私は現在、この制度を利用しています。


Q2.加藤さんが働いている渉外部では、どのようなお仕事をされているのですか?

渉外部は主に警察や省庁、教育機関や学生などの外部との関わりを持つ仕事をしていて、中でも私は企業の教育貢献活動の仕事を担当しています。
職場環境は部署や仕事内容によっても異なりますが、相談すれば働きにくいということはなく、この環境は恵まれていると思います。ただ、やはり人と接する職業なので、約束のスケジュールを調整したりする面では大変さはあります


Q3.子育てと仕事の両立で一番大変なことは何ですか?

一番大変なのは、子どもが病気になった時ですかね。いろいろと周りの協力が必要になります。周りというのは、親や企業、保育園、地域などの全てのことです。けれど、子どもが病気の時には有給休暇を使うことができ、さらに制度もきちんとあるためそれで乗り越えていっています。


Q4.両立支援制度を取り入れるために企業内で行っている工夫はありますか?

社内の他の人が代替で仕事をカバーできることや、ジョブローテーション、時短勤務ができることなどですね。
他にも、SCEワーキングマザーズミーティングというものが年に1回あり、育児休業から復帰する際に仕事に復帰しやすくするための話し合いや、お母さん同士の交流の場が設けられたりしています。
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最後に…
中学生へのメッセージをお願いします。

今は友達との交流や部活動、勉強などやるべきことをしっかりやって、学生生活を楽しんでください。将来に関しても、やりたい仕事を選んでやれたらいいと思うし、そのためには努力も必要なので頑張ってください。また、仕事と結婚や出産を両立していくことなどを考えると、難しく感じるかも知れませんが、あまりネガティブに考える必要はありません。子育てと仕事の両立のために力を協力してくれる周りの人や環境に感謝して、その中で自分の力を発揮できる職場に巡り合えたらいいですね。


インタビューの内容は以上です。子育てと仕事の両立支援制度については、企業によってさまざま異なるとは思いますが、今後さらに制度の充実や環境の整備が進むとポジティブに考え、今やるべきことをやっていく中で、ゆっくりと時間をかけて自分の理想のライフスタイルについて各々考えていければいいなと思いました。

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