【テーマ】家族の世話をしながら働きやすい職場(B班)
【取材先】株式会社アイエスエフネット
代表取締役 渡邉 幸義さん
【メンバー】松岡由貴 長田準 島袋由衣 下山田詩織 山内美沙希 藁谷恵
私たちはテーマである『家族の世話をしながら働きやすい職場』を実践している企業に話を伺うことにしました。そこで見つけたのが、ISFnet Groupです。この企業は障がい者雇用やワークライフバランスに力を入れていて、第6回ワークライフバランス大賞受賞などの実績もあります。今回は、ISFnet Group 代表の渡邉幸義さんにお話を伺いました。
ISFnet Groupとは?
「E&E (Eco&Employment)環境保護&雇用創造」をグループの大義としていて、IT事業をはじめとした多種多様な事業を展開し、あらゆる人々へ雇用環境を創出、やりがいを持って働くことのできる社会づくりに取り組んでいる企業グループです。グループの母体企業である(株)アイエスエフネットの仕事内容は、システム構築に関する設計、施行、保守およびコンサルタント業務、有料職業紹介業務、特定労働者派遣事業などであり、業種としては情報・通信に分類されます。また、人財/雇用創造/育成ソリューションとして行われていることには、障がい者雇用サポートサービスやニート・引きこもりの方々への就労環境の提供などがあります。具体例として、引きこもりの方に対する就労環境の提供は、グループ内にある就労支援を主としたNPO法人に入って1年間の訓練を受けてもらいます。初めは出勤して1時間オフィスにいて、徐々に時間を増やしていきます。その後、無事に卒業できてから雇用という形がとられていて、ただ雇うのではなく社会復帰から始めようというケアです。
企業理念
まずは、渡邉さんがこの企業を立ち上げるまでの話を聞かせていただきました。22歳のとき外資系の企業で働き、32歳で独立、36歳で会社を立ち上げましたが、大きな借金を抱えてしまいました。そんな時でも、渡邉さんは必ず結果が出ると信じて経営の勉強を続けられ、ある人に「人として当たり前のことを当たり前にできることが大切なのだ」と教えられ、勉強に励んだ結果、今のように成長できたということです。
このような強い意志をもった渡邉さん率いるISFnet Groupの基本理念は、“ISFnetに関わるすべての人々の環境の創造と幸せの追究”です。お金や経営のことだけでなく、常に自分の判断軸が人とあっているか、人として正しい行動をしているかを考えることが大切にされています。
この理念に基づいて、ISFnet Group では、例えば従業員が病気にかかってしまってこれまで通りに働けなくなったとしても、その人の分を周りが頑張りフォローします。また、会社が危機的状況になった場合でも対応できるだけの貯蓄が行われています。これにより、従業員は安心して働くことができます。また、子どもが居る人のために託児所の設置や出勤時間の融通が利くなど環境が整えられており、育児休暇からの復職率はほぼ100%となっています。
ISFnet Group では、「20大雇用」という、様々な事情で就労が難しい方々に対して、安心して働ける環境を創造し、継続する取り組みが行われています。
Q,「20大雇用」の考え方は素晴らしいと思いました。しかし、多様な人を受け入れることで、弊害が起きることもあると思いますが、気を付けていることはありますか?
A, 多様な人がいる中で、常に利他目線で行動することを意識しています。伸びている会社は、お客様の意見・要望に応えているから伸びているのであり、これは相手のことを考える利他目線にたっています。
また、社員が言いたいことを言えないような会社は成長しません。一人ひとりに個性があるのに、みんな同じ行動をとるのはおかしなことです。そのような状況を防ぐためにも、積極的に社長にも意見が言える環境を整えています。具体的には、障がいがある方とのコミュニケーションをとり、障がいについて知るための講習や、本音を言う本音会議が開かれました。現在では、社長を筆頭にピラミッド体制をつくり、下から意見を吸い上げていき、解決策を作っています。
そして、この社会で絶対的なことは「学生が納得できないことは、社会でも受け入れられない」ということです。この会社では、学生と社会のギャップがない世界を作りたいです。
Q,御社の最終的な目標は何ですか
A, 世界中に障がい者が働ける環境をつくることです。フィリピンやベトナムに進出する予定があるなど、今年は新たに3か国を作る予定です。世界195か国で障がい者雇用プログラムを作ることが目標です。
Q,中学生へメッセージをお願いします。
A,夢は持とうとして持てるものではありません。人として大切なこと、正しいことをやり、利他目線で行動して他人の欲を満たして初めて、自分のやりたいこと・やるべきことが見つかります。これが夢になり、夢が実現に近づけば目標に変わり、また夢ができるという循環が生まれます。これは、利己目線でいては続けられないことであり、一度正しくないことをすれば必ずボロがでます。だからこそ、利他目線で正しい行動をし、裏表のない世界作りが大切です。
インタビューを終えて
今回話を聞いていて、人として大切なこと・正しいことをするという理念が常に軸になっていて、渡邉さんが今までこの理念を信じ続けてきた心の強さを実感しました。今回案内していただいた中原さんは、渡邉さんの人柄、理念そして目をみてついて行こうと決めたそうです。このような理念のもとであれば、自分の家族に世話が必要な人がいても、周囲のサポートによって仕事と世話を両立させることができるでしょう。また、自分の意見を言いやすい環境があるため、両立のための要望をだしたり、苦痛をためずに話したりして、精神的にも余裕が生まれると思います。このような働き方が世界中に広まり、良い循環が生まれるといいです。
【取材先】株式会社アイエスエフネット
代表取締役 渡邉 幸義さん
【メンバー】松岡由貴 長田準 島袋由衣 下山田詩織 山内美沙希 藁谷恵
私たちはテーマである『家族の世話をしながら働きやすい職場』を実践している企業に話を伺うことにしました。そこで見つけたのが、ISFnet Groupです。この企業は障がい者雇用やワークライフバランスに力を入れていて、第6回ワークライフバランス大賞受賞などの実績もあります。今回は、ISFnet Group 代表の渡邉幸義さんにお話を伺いました。
ISFnet Groupとは?
「E&E (Eco&Employment)環境保護&雇用創造」をグループの大義としていて、IT事業をはじめとした多種多様な事業を展開し、あらゆる人々へ雇用環境を創出、やりがいを持って働くことのできる社会づくりに取り組んでいる企業グループです。グループの母体企業である(株)アイエスエフネットの仕事内容は、システム構築に関する設計、施行、保守およびコンサルタント業務、有料職業紹介業務、特定労働者派遣事業などであり、業種としては情報・通信に分類されます。また、人財/雇用創造/育成ソリューションとして行われていることには、障がい者雇用サポートサービスやニート・引きこもりの方々への就労環境の提供などがあります。具体例として、引きこもりの方に対する就労環境の提供は、グループ内にある就労支援を主としたNPO法人に入って1年間の訓練を受けてもらいます。初めは出勤して1時間オフィスにいて、徐々に時間を増やしていきます。その後、無事に卒業できてから雇用という形がとられていて、ただ雇うのではなく社会復帰から始めようというケアです。
企業理念
まずは、渡邉さんがこの企業を立ち上げるまでの話を聞かせていただきました。22歳のとき外資系の企業で働き、32歳で独立、36歳で会社を立ち上げましたが、大きな借金を抱えてしまいました。そんな時でも、渡邉さんは必ず結果が出ると信じて経営の勉強を続けられ、ある人に「人として当たり前のことを当たり前にできることが大切なのだ」と教えられ、勉強に励んだ結果、今のように成長できたということです。
このような強い意志をもった渡邉さん率いるISFnet Groupの基本理念は、“ISFnetに関わるすべての人々の環境の創造と幸せの追究”です。お金や経営のことだけでなく、常に自分の判断軸が人とあっているか、人として正しい行動をしているかを考えることが大切にされています。
この理念に基づいて、ISFnet Group では、例えば従業員が病気にかかってしまってこれまで通りに働けなくなったとしても、その人の分を周りが頑張りフォローします。また、会社が危機的状況になった場合でも対応できるだけの貯蓄が行われています。これにより、従業員は安心して働くことができます。また、子どもが居る人のために託児所の設置や出勤時間の融通が利くなど環境が整えられており、育児休暇からの復職率はほぼ100%となっています。
ISFnet Group では、「20大雇用」という、様々な事情で就労が難しい方々に対して、安心して働ける環境を創造し、継続する取り組みが行われています。
Q,「20大雇用」の考え方は素晴らしいと思いました。しかし、多様な人を受け入れることで、弊害が起きることもあると思いますが、気を付けていることはありますか?
A, 多様な人がいる中で、常に利他目線で行動することを意識しています。伸びている会社は、お客様の意見・要望に応えているから伸びているのであり、これは相手のことを考える利他目線にたっています。
また、社員が言いたいことを言えないような会社は成長しません。一人ひとりに個性があるのに、みんな同じ行動をとるのはおかしなことです。そのような状況を防ぐためにも、積極的に社長にも意見が言える環境を整えています。具体的には、障がいがある方とのコミュニケーションをとり、障がいについて知るための講習や、本音を言う本音会議が開かれました。現在では、社長を筆頭にピラミッド体制をつくり、下から意見を吸い上げていき、解決策を作っています。
そして、この社会で絶対的なことは「学生が納得できないことは、社会でも受け入れられない」ということです。この会社では、学生と社会のギャップがない世界を作りたいです。
Q,御社の最終的な目標は何ですか
A, 世界中に障がい者が働ける環境をつくることです。フィリピンやベトナムに進出する予定があるなど、今年は新たに3か国を作る予定です。世界195か国で障がい者雇用プログラムを作ることが目標です。
Q,中学生へメッセージをお願いします。
A,夢は持とうとして持てるものではありません。人として大切なこと、正しいことをやり、利他目線で行動して他人の欲を満たして初めて、自分のやりたいこと・やるべきことが見つかります。これが夢になり、夢が実現に近づけば目標に変わり、また夢ができるという循環が生まれます。これは、利己目線でいては続けられないことであり、一度正しくないことをすれば必ずボロがでます。だからこそ、利他目線で正しい行動をし、裏表のない世界作りが大切です。
インタビューを終えて
今回話を聞いていて、人として大切なこと・正しいことをするという理念が常に軸になっていて、渡邉さんが今までこの理念を信じ続けてきた心の強さを実感しました。今回案内していただいた中原さんは、渡邉さんの人柄、理念そして目をみてついて行こうと決めたそうです。このような理念のもとであれば、自分の家族に世話が必要な人がいても、周囲のサポートによって仕事と世話を両立させることができるでしょう。また、自分の意見を言いやすい環境があるため、両立のための要望をだしたり、苦痛をためずに話したりして、精神的にも余裕が生まれると思います。このような働き方が世界中に広まり、良い循環が生まれるといいです。