【テーマ】子どもの福祉にかかわる新しい仕事(B班)
【取材先】千葉市中央区保健福祉センタ―こども家庭課 職員の方々
【メンバー】有常洋菜 池田美波 斎藤千景 鈴木友香 高橋亜美


 私たちは「児童虐待」について詳しくお話をうかがってきました。

まずは「こども家庭課」さんのお仕事をご紹介します

1.各種手当の支給と医療費の助成に関すること
2.お子さんのお預かりに関すること
3.ひとり親家庭の支援に関すること
4.子育て支援、児童虐待防止に関すること

等があり、それぞれの業務に担当の方がいらっしゃるそうです
(千葉市中央区保健福祉センター こども家庭課 所管事務の概要より http://www.city.chiba.jp/chuo/hokenfukushi/kodomokatei/)

ここからは児童虐待についてお話しますね

皆さんも「児童虐待」について聞いたことがあると思います。

千葉市でも虐待は増加傾向にあるそうです。基本的には児童相談所が対応をするそうですが、千葉市は政令指定都市なので市に児童相談所があります。
(児童相談所は通常都道府県にあるんです・・・!)


―こども家庭課さんのお仕事をもっと詳しく知りたい!―

ということでインタビューの内容をまとめました
Ans.
泣き声通告の対応
 こちらは3年前から区での対応が始まりました。割と最近ですよね。泣き声通告には次のような流れがあります。
 
 
 通告(「なにかおかしいな」と思うことがある人からの電話を受けます)
 ↓
  予備調査(虐待を受けているのではないかと思われる子どもの安全を確認するための調査をします)
 ↓
 
  家庭訪問(子どもの安全を確認しにお家を訪問します。この時「○○さんから聞いたのですが・・・」のように通報した人の名前が出ることは絶対ありません!!

 ↓
  報告(帰ってきたら報告をします。児童相談所の方へも報告をし、情報共有をします)

千葉市要保護児童対策及びDV防止地域協議会のとりまとめ
 市役所の各課の方、お医者さんや弁護士さん等が参加する代表者会議や、市役所の各課の方、児童相談所、地域の代表の方々等も参加する実務者会議があります。
 
 ここでは要保護児童やその家庭についての情報交換・共有をするそうです。 

電話相談の対応
 週4日、家庭相談員の方が育児等に関する悩みを電話で聞いてくれます。子育てのアドバイスなどをしてくださるそうです。

―通告や電話相談ということばがでてきましたが、どんな相談があるんでしょうか―

Ans.
子育て相談が多いそうです。(ひとり親の相談含む)
また、「児童虐待防止法」では通告が義務付けられています。
親族や隣人からの通告・病院からの通告等があったら泣き声通告はこども家庭課が、その他の通告は児童相談所が対応します。
(児童相談所は18歳以下の子を一時保護もできます。)

支援やアドバイスを通して協力して地域を守ることが大切だそうです!!

―どんなことに気をつけていますか?―

Ans. 
個人情報の保護や言葉遣いに気をつけているそうです。例えば「虐待」と言うことばは初期の対応ではあまり使わないそうです。

―家庭や地域でできる対策はあるのでしょうか―

Ans.
子どもを虐待から守るための5か条」というものがあります。

1.「おかしい」と感じたら迷わず連絡    勇気を持って通告しましょう!
2.「しつけのつもり・・・」は言い訳      子どもの立場で判断して!
3.ひとりで抱え込まない           あなたにできることから即実行!
4.親の立場より子どもの立場        子どもの命が優先!
5.虐待はあなたの周りでも起こりうる   特別なことではないんです!

―やりがいを感じるのはどんな時ですか?―

Ans.
明確な目標設定が難しい仕事です。目標を立てても、ものすごい時間がかかってしまいます。
しかし、様々な支援をして、
・虐待行為に頼らないしつけができるようになりました!
・子どもとの関係が良好になってきました!
・子どもが無事に成長しました!

という状態をみることができるのがやりがいだそうです



―最後に、中学生の皆さんにメッセージをお願いします!―


皆さん、「オレンジリボン」というのは知っていますか?
オレンジリボンは児童虐待防止のシンボルで、栃木県の幼い兄弟が虐待でなくなった事件から、幼い命を守るために始まったそうです。
11月は児童虐待防止推進月間と定め、国や自治体・関係団体が様々な啓発活動を行っているので、興味のある方は啓発活動に参加してみてください。

皆さん、いかがでしたか?
私たち大学生も知らないことがたくさんありました。まずは、私たちにできることから始めてみましょうね