【テーマ】障害も持つ人の雇用にかかわる仕事(D班)
【取材先】明朗塾 内藤 晃さん
【メンバー】浦橋美咲 丸谷美樹 伊介麻央 大谷翔太郎 西川拓 土屋尚也 志賀大輝


 私たちは、障害者雇用にかかわる仕事をしていらっしゃる明朗塾の常務理事の内藤晃さんにお話を伺ってきました。
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 初めに分かりやすい例え話をしていただきました。
 いきなりですが、みなさんが飲食店に行く理由はなんですか?おそらく多くの人が、まずは、空腹を満たすために飲食店へ行くと答えると思います。しかし、その理由のためだけに行くのではないと思います。飲食店の例として、回転寿司とマスターがいるようなお寿司屋さんの二つを考えます。回転寿司は一言も話すことなく、食べることができるので、空腹を満たすためにはよいところです。それに比べてマスターがいるお寿司屋さんには、マスターとの会話を楽しむことができたり、宴会場として利用でき、空腹を満たすためだけでなく、その時間を楽しむという良さがあります。
この例え話から言いたいことは、満足を与えることが大切であるということです。


働くことってどういうこと?
 人が働くことは、作業をこなす=仕事と思われがちですが、それだけではないのです。人が働くということは、人に満足や幸福感を与えることを言います。例え話で置き換えると、空腹を満たすことは作業をこなすことで、空腹を満たしつつその時間を楽しませることが、働くことの本質だと思います。また仕事はその職場の人間関係が大切で、怒られるか褒められるかでも影響がでてくるものであります。


どのような障害者雇用をしているのですか?
 障害者雇用は、障害者の仕事能力を調べて、その人に合った仕事をさせるというように考えられていましたが、それは違うと考えます。なぜなら、僕ら(健常者)はそんなことされてきていないから。僕らはあらかじめトレーニングをさせられて採用されるということはないので、そういう考え方はやめています。
 ではどこを重視するかというと、人のために一生懸命働くことができるかを重視しています。


仕事をするうえで、必要なことについてもう少し知るためのエピソードも話していただきました!!
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①松下幸之助さんのお話(旧松下電気、現パナソニック) 
 子供のころ、これからは電気が活躍する時代がやってくると感じた。工場で電球を磨いている人に対して「いい仕事してるね!」と言った。それに対して働いている人は「いいえ、営業をしてまわっている人に比べたら地味な仕事です」と言った。それに対して、「電球は夜の暗い道を一人で歩く人にとっては安心を与えたりといい仕事、大切な役割をになっているんだよ」と答えたり、「電球は暗くなってきたときに勉強をするために必要で、子どもの未来を作っているんだよ」と答えた。
②大分県 ねむり屋のお話(布団屋) 
 現在、布団販売のみで営業しているところはほとんどないにもかかわらず、ねむり屋さんはすごく売れていて、さらに単価も高い。お客さんが「枕ください」と来たとき、社長が「あなたを枕を買いに来たんではない。あなたは今夜の熟睡と明日の爽やかな目覚めを買い求めに来たんですよね」と伝え、2~3千円の予算できたお客さんが2~3万円のものを買っていく。


 以上の二つの話からも、仕事というものは人を満足させることが大切ということが分かります。


 ここで、内藤さんのお仕事について見てみましょう。内藤さんは障害者が就職しようとするときに、その企業と、障害者とをつなぐ仕事(JobCoach)をしていらっしゃいます。


具体的にどんなことをしているの?
 これから面接をして就職しようとしている障害のある方に声掛けをしています。どんな声掛けかというと、さっきの例え話のねむり屋さん(布団屋)は社長が違う。布団はお客さんに素敵な眠りを提供するために進めているんだよ。と声をかける。逆に、布団は重くて、大変だよ。とは声をかけない。つまり、仕事が大変かどうかの声をかけるのではなく、お客さんの幸せを得ることに価値があるということを伝えています。そうすると仕事ががんばれるようになると思います。そうなることを目指しています。

障害者雇用支援が上手くいっていますか?
 人は正直な気持ちを言わないことが多い。例えば、服屋に行って「何かお探しですか」と聞かれ、探しているのに、「いいえ」と答えてしまう人がいると思います。それは何も買わないときに申し訳ない気持ちがあるからです。企業も同じで、障害者を募集していないと答えるところが多い。それは、気に入らなかった時、申し訳ないからである。このような考え方が変わってくると、障害者雇用もうまくいくと思ってます。

 
 障害者雇用支援をしていらっしゃる、明朗塾の内藤さんに取材させていただき、思ったことは、障害を持つ人にかかわる仕事といってもたくさんあるんだなと感じました。障害者を雇用するだけが、障害を持つ人にかかわる仕事ということはなく、障害を持つ人が就職しようとするときに、企業と障害者の仲介としての仕事もすごく大切なことだと分かりました。仲介の人の声掛け次第で、働こうとしている人のやる気を出すことができ、その人の才能を伸ばすきっかけを作ることもできます。その結果、企業にもいい影響を与えます。このようなかかわり方を知ることができ、とてもためになるお話でした。
 本当にありがとうございました。
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