【テーマ】~メディアを活用して地域をつくる~
【取材先】(株)オニオン新聞社
【メンバー】地域づくりにかかわる仕事(A班) 泉川、太田、上村、児玉、三浦

私たちは、メディアを利用して地域づくりをしていらっしゃる、(株)オニオン新聞社の副社長、佐野寿さんに取材をしてきました。
オニオン新聞社 Top

・なぜ地域活性のために、新聞というメディアを使おうと考えたのでしょうか。

身近でより多くの人に目にしてもらえる新聞というメディアを通して、いろいろな人に地域の情報を伝えることを目指しています。現在は、新聞だけでなく、インターネット(SNS、サイト)も使ってさまざまな情報を伝えています。
ではどうして、情報を伝えることが、地域活性につながるのかというと、第一に、地域活性につながる活動により多くの人に参加してもらい、人を集める必要があります。人を集めるためには、地域の情報をより多くの人に知ってもらう必要があります。そこで、地域活性の根幹として、より多くの人に情報を発信することが必要なのです。多くの人たちに地域のお店やイベント、食材などを紹介すると、お店に来てくれる人も多くなり、その結果地域に人が集まって地域活性につながります。

・地域活性のために、具体的にどのような活動をしていらっしゃるのでしょうか。

大きく分けて2つあります。
1つ目は、メディア事業として地域のお店や企業の紹介を広告として載せています。お店や企業は、広告によって集客やお店の売り上げにつながり、会社ではそのお手伝いをしています。
新聞にも種類があって、オニオン新聞社では読者層に合わせて、異なる3つの新聞を発行しています。これらの新聞は、読者層に応じて、記事の内容や文章の書き方、デザインなどを変えています。

(下の写真は、主婦や家庭向けの「オニオンニュース」、主に若い世代向けの「オニオンクーポン」、消費意欲の高い方向けに日本経済新聞の折込として「オニオンエクスプレス」です)
新聞写真 回転済み

さらに、webサイトを作っていないお店に直接訪問して、webサイトを作るお手伝いをしています。

2つ目は、プロデュース事業を行っています。
地域のイベントプロデュースと、ライフステーションオニオンというプロジェクトを主に行っています。
地域のイベントプロデュースでは、イベントの企画や運営等のサポートサービスを行っています。
ライフステーションオニオンというのは、稲毛区のファミールハイツという団地活性化のプロジェクトです。ここは子どもが独立した高齢者の世帯が多く、公共交通機関も不便で買い物しづらい方が多くなっています。
そのため、団地のすぐ近くに買い物ができるスーパーを作ったり、地域の集まりのためのカフェを開いたりしています。
カフェ

最近、その近くにまた新しく若い世代の方が多く住むようになり、そこに住む子どもたちが遊ぶスペースやママ友の交流の場としてキッズスペースを開いています。また、お年寄りもお茶やお買い物を楽しみながら、子どもたちが遊ぶ様子を見ることができます。
キッズスペース

ほかにも「ソーシャルインキュベーションラボ」という、貸し会議室を無料で提供しています。そこは、地域の社会企業家などが多く利用しています。

・今後考えている企画などを教えていただけますか。

現在、運営しているライフステーションオニオンを中心に、近隣の方たち向けの新たなサービスを企画しています。
たとえば、ご高齢の方向けに家事代行サービスや買い物商品のデリバリー、ひいては配食サービスなど、この地域は住みやすいと思っていただけるような、そんなビジネスモデルです。そして、千葉を地域活性化の成功・先行モデルとしていきたいと思っています。

・(中学生向けに)読者に、新聞や記事に興味を持ってもらうために、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

学校では、校内新聞や地域新聞という形で新聞に接することがあるかもしれません。自分が記事を作っていると、自分の思いが思わず強くなってしまって、本当に読者が必要としていることを見落としてしまうこともあります。なので、一度読者(友達や先生、ご家族)に読んでもらったりして、読者の目線で書いていくと良いと思います。その中で、自分らしい切り口を見つけられたらとても良いと思います。
その新聞のコンセプト(伝えたいこと)に合わせて文章の書き方やデザインを考えていき、読者にとって見やすいように、読みやすいようにしていくことで、良い新聞が出来上がると思います。

・佐野さんご自身について、今のお仕事と生活に至るまでの経緯や、転職等をしたときの思いを、人生転機グラフ(どのような人生を歩んできたのかを振り返り、年齢に沿って、それぞれの時期の気持ちの浮き沈みをグラフで表現するもの)という形で教えてください。

人生転機グラフ 完成版pic


※今までの人生を通して、いつ、どんなときでも、仕事と私生活とはしっかり分けていたそうです。たとえば、3か月に1回の休みのときは、思いっきりやりたいことをやり、その日の計画を立てるのも楽しみにしていたとのことです。また、仕事自体も楽しいとのことですが、私生活も、仕事とは区別して、趣味などで充実して楽しんでいるそうです。

・中学生に向けて、アドバイスやメッセージをお願いします。

どんな仕事にでも良い点があります。始めて就職した、会社Aでは、指導などがとても厳しく、苦しい中でも人との関わり方などいろいろなことを徹底的に教わりました。この当時は苦しかったのですが、その苦しかった経験や、この時に徹底的に教えていただいたことは今でも生きていて、今の自分の土台となっています。教えてくださったことには今でも感謝しています。
また、どのようなことでも将来何かの役にたつ可能性があるので、いろいろな経験をしていくことが重要だと思います。ちなみに、私は昔から歴史が好きで、このことで取引先の方と話が合ったということもあります。人生何が役にたつのかはわかりません。
「社会人になると、責任を持たないといけない」とよく言われますが、責任と同時に自分の「できること」も増えます。自分の好きなこと、やりたいことを見つけるために、いろいろな経験をしてみてください。


以上、(株)オニオン新聞社の副社長、佐野寿さんからお話をお聞きしました。

こちらは、佐野さんの働くオニオン新聞社のホームページです。事業内容等、詳しく書いてありますので、興味があったらクリックしてみてください。
オニオン新聞社 HP



お話を聞いて、地域復興には多くの人の力が必要で、多くの人への周知が求められているというお話から、メディアやイベントなどは大きな地位を占めるようになっているということがよくわかりました。地域から情報を発信し、多くの人が情報を得ること、イベントなどを通して1つの空間にいろいろな人が集まる機会を作ることで、地域活性と同時に人の輪やつながりが広がることが、素敵だと思いました。人とのつながりやコミュニケーションが希薄になってしまっている今、地域活性を通じて、自分たちの地域だけではなく生活も、より豊かに彩られるのだろうと思いました。また、このブログを書く際に、記事や文章を書くことの大変さを改めて痛感しました。

楽しく、とても勉強になるお話で、時間があっという間に過ぎてしまいました。

佐野さんを始め、オニオン新聞社の皆さま、どうもありがとうございました。